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暮らしを彩る、インテリアスタイルのはなし   ―vol.6 和モダンスタイル

 

ietokiでは、人気のインテリアスタイルを1つずつ深掘りしてお届けしています。

 

第6回は、日本の伝統的な美意識と現代的なデザインを融合させた「和モダンスタイル」

木や和紙、石などの自然素材を活かしながら、余白や陰影を大切にするこのスタイルは、落ち着いた心地よさと凛とした美しさをあわせ持っています。

 

忙しい日常の中で、ふっと気持ちが整うような空間。
そんな和モダンの魅力を、暮らしの視点から紐解いていきます。

 

 

 

Ⅰ 和モダンスタイルとは?

──“静けさ”と“洗練”が調和する空間

 

 

和モダンスタイルは、日本の伝統的な住まいの要素をベースにしながら、現代の暮らしに合わせてシンプルに整えたインテリアスタイルです。

畳や木材、障子、和紙などの自然素材に、モダンな家具や照明を組み合わせることで、落ち着きと洗練を両立した空間が生まれます。

 

特に特徴的なのは、

 

直線を活かしたシンプルなデザイン

木や石など自然素材の質感

落ち着いた色合いの配色

余白を活かした空間づくり

 

“飾りすぎない美しさ”を大切にする日本の美意識が、現代の住まいの中で心地よく表現されたスタイルです。

 

 

 

Ⅱ 和モダンスタイルをつくる 5つの基本要素

──素材・余白・陰影が生む静かな美しさ

 

 

和モダンスタイルの空間づくりでは、「素材・余白・陰影のバランス」を整えることが大切です。
ここでは、空間をつくるための5つの要素をご紹介します。

 

 

① 色(カラー)

ベースは 生成り・ベージュ・グレー・墨色などの落ち着いた色
アクセントに 深いブラウンやダークグリーンなど自然を感じる色を少しだけ

 

色数を抑えることによって、落ち着きがありながらも静けさを感じる空間を演出します。

 

 

② 素材(マテリアル)

和モダンスタイルでは、自然素材の質感が重要なポイント。

 

木(オーク・杉・ウォルナット)

和紙

石・左官壁

竹・ラタン

 

素材そのものの表情を活かすことで、温かみのある空間になります。

 

 

③ 家具(フォルム)

和モダンには直線的で端正なデザインの家具がよく合います。

 

ロースタイルのソファや座卓、横長のサイドボード

格子や木枠など、日本建築を思わせるディテール

空間の余白を意識した家具配置 “見せる家具”と“空間の静けさ”のバランスを持たせる

 

 

④ 照明(ライティング)

和モダンでは空間を明るく照らすことよりも、光の質を整えることが大切です。

 

和紙シェードの照明で光をやわらかく拡散

間接照明で、壁や天井に穏やかな陰影をつくる

足元灯や行灯(あんどん)のようなやさしい灯りを足元に配置

 

空間全体を均一に明るくするよりも、灯りを重ねてやさしい陰影を生むことが和モダンらしさにつながります。

 

 

⑤ ファブリック(布もの)

派手な柄を取り入れるより、色の濃淡や素材の質感で変化をつけるのが和モダンの特徴です。

 

リネンやコットンなどの自然素材のクッション

生成りや墨色、深緑など落ち着いた色のラグ

細かな織り柄や無地のテキスタイル

 

カーテンやクッションなどの布ものは、空間にやわらかさを加える大切な要素。
木や石など硬質な素材の多い空間に、布のやさしい質感を加えることで、落ち着きのある居心地のよい空間が生まれます。

 

 

 

Ⅲ 和モダンスタイル部屋づくり 実例イメージ

──凛とした静けさを演出

 

 

 

カラースキーム(配色)

和モダンは「自然色+木目」が基本です。

 

・ベースカラー(70%):生成り・ライトグレー

・アソートカラー(25%):オーク・ウォルナット系の木目

・アクセントカラー(5%):墨色・深みどり

 

色を抑えることで、素材の美しさが引き立ちます。

 

 

 

 

空間を引き立てるアイテム例

・ファブリック:リネンやコットンのクッション、生成りや墨色のラグ、麻素材のカーテン

・家具:ローソファ、木製座卓、横長キャビネット、無垢材のダイニングテーブル

・照明:和紙シェードのライト、シンプルなデザインのスタンドライト

・小物 アート:陶器の花器、掛け軸、枝物のグリーン、木製トレー

・収納:シンプルな壁面棚、竹かごや木箱などの収納、木製格子のキャビネット

 

 

 

 

おすすめブランド、インテリアショップ

・家具:マスターウォール(ウォルナット無垢材のモダン家具)、カリモクニュースタンダード(国産木材を使った現代的デザイン)、NIPPONAIRE(素材や工法にも日本らしさを追求)

・ファブリック・雑貨:無印良品、中川政七商店、CIBONE

・照明:イサム・ノグチ(AKARI)、YAMAGIWA、NEW LIGHT POTTERY、ARTWORKSTUDIO

 

 

 

失敗しないためのコツ

・色は生成り・グレー・ブラウンなど自然の色合いをベースに整える

・木、和紙、石、陶器など、自然素材の質感を活かす

・照明選びは空間を明るく照らすことよりも、やわらかな明るさで光と陰影のバランスをつくる

・「引き算の美学」 色やものを増やすのではなく、必要なものを丁寧に選び、空間に余白を残す

 

 

 

和モダンスタイルは、派手さはなくても、静かな美しさを感じられる空間。
自然素材の温もりや、光のやわらかな陰影が、暮らしに落ち着きを与えてくれます。

 

“何を置くか”だけでなく、“何を置かないか”を考えること。

その余白こそが、和モダンの魅力かもしれません。

 

 

 

 

 

 

──今回は、和モダンスタイルをご紹介しました。いかがでしたか?

 

木や和紙、石などの自然素材に囲まれた空間は、日々の暮らしの中に静かな安らぎをもたらしてくれます。
飾りすぎない美しさと、凛とした空気感。それが和モダンの魅力です。

 

 

次回は、自由な発想で自分らしい空間を楽しむ「ボヘミアンスタイル」をご紹介します。
色や素材、テキスタイルを大胆に組み合わせる、個性あふれるインテリアの世界をお届けします。

 

どうぞお楽しみに。

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