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暮らしを彩る、インテリアスタイルのはなし   ―vol.5 ミッドセンチュリースタイル

 

ietokiでは、人気のインテリアスタイルを1つずつ深掘りしてお届けしています。

 

第5回は、1950~60年代を中心に生まれ、今なお愛され続ける「ミッドセンチュリースタイル」

曲線の美しい家具や、少し大胆なカラーリング。
どこか懐かしく、それでいて新鮮なこのスタイルは、空間に“個性”と“遊び心”を添えてくれます。

 

自分らしさを大切にしたい方へ。
ミッドセンチュリーの魅力を、ゆっくり紐解いていきましょう。

 

 

 

Ⅰ ミッドセンチュリースタイルとは?

──“機能美”と“遊び心”のバランス

 

 

ミッドセンチュリースタイルは、1940〜60年代にアメリカを中心に広まったデザイン潮流。
戦後のモダンデザインの中で生まれたこのスタイルは、シンプルで機能的、でもどこか未来的という独特の魅力を持っています。

 

特徴的なのは、

 

  • 曲線を活かした有機的フォルム
  • チークやウォルナットなどの深みのある木材
  • オレンジ・マスタード・ターコイズなどの印象的な色
  • 成形合板やスチールなど、新素材の活用

 

 

「使いやすさ」と「デザイン性」を両立させた名作家具が多いのも、この時代ならでは。

少し大胆でも、どこか落ち着く。それがミッドセンチュリーの不思議な心地よさです。

 

 

 

Ⅱ ミッドセンチュリースタイルをつくる 5つの基本要素

──直線と曲線がつくる、軽やかな空間

 

 

ミッドセンチュリーの空間づくりでは、“整いすぎないモダンさ”を意識することが大切です。
ここでは、5つの基本要素をご紹介します。

 

 

① 色(カラー)

ベースは ホワイト・ウォームグレー・ブラウン
アクセントに マスタード・オレンジ・ターコイズ・ディープブルー

 

ビビッドすぎない、少しくすんだ色を選ぶと大人っぽい印象に。
3色以内に抑えることで、ポップになりすぎず洗練された空間に仕上がります。

 

 

② 素材(マテリアル)

チーク・ウォルナットなどの濃い木目
レザー・スチール・ガラス・成形合板

 

“木の温もり”と“金属のシャープさ”を組み合わせることで、バランスのよい空間に。

 

 

③ 家具(フォルム)

丸みのあるチェアやローテーブル
脚が細く、少し外に広がるデザイン
低めで水平ラインを意識した家具配置

 

背が高すぎないロースタイルにすることで視線が抜け、軽やかな印象になります。

 

 

④ 照明(ライティング)

ボール型ペンダントライト
スパイダーランプやフロアライト
真鍮やブラックフレームの照明

 

デザイン性のある照明を“主役”にするのも、このスタイルの特徴です。

 

 

⑤ ファブリック(布もの)

幾何学模様のクッション
抽象画やグラフィックアート
毛足の短いラグ

 

ファブリックは、空間の“リズム”をつくる要素。
直線的な家具が多いミッドセンチュリーでは、布の柄や色がアクセントとして機能します。

 

 

 

Ⅲ ミッドセンチュリースタイル部屋づくり 実例イメージ

──遊び心と機能美のバランス

 

 

 

カラースキーム(配色)

ミッドセンチュリーは「ニュートラル+アクセントカラー1色」が基本です。

 

・ベースカラー(70%):ホワイト・ウォームグレー

・アソートカラー(25%):ブラウン系木目(ウォールナットなど)

・アクセントカラー(5%):マスタード・ターコイズ

 

最初に色を決めることで、家具選びがブレません。

 

 

 

空間を引き立てるアイテム例

・ファブリック:幾何学模様や抽象柄のクッション、毛足の短いラグ(ブラウン・オレンジ系)

・家具:イームズ風チェア、チーク材サイドボード、ローバックソファ

・照明:ボールランプ、スパイダーライト、真鍮フロアランプ

・小物:レコードプレーヤー、ヴィンテージポスター、セラミックの花器

・収納:ロータイプの横長キャビネット、スチール×木のコンビラック、チークやウォルナット材のオープンシェルフ

 

シンプルな家具に、少し大胆な柄やカラーを一点だけ効かせるのがミッドセンチュリーらしさ。
やりすぎない“遊び”が、空間にリズムをつくってくれます。

 

 

 

おすすめブランド、インテリアショップ

・家具:カリモク60、FLYMEe、Knoll

・ファブリック・雑貨:ACTUS、RugRu、BICASA

・照明:Artemide、Flos、INTERFORM

 

 

 

失敗しないためのコツ

・色は「ニュートラル+アクセント1色」まで

・木目はチーク・ウォルナット系の「濃い色」で統一

・家具は「低め」で水平ラインを意識すること

・ビビットカラーや柄物を多用しすぎず、大人っぽさを残す

 

 

ミッドセンチュリーは「デザインを楽しむスタイル」だけど、実はとても理性的な構造でできています。

遊びながら、整える。それが成功の秘訣です。

 

 

 

 

 

──今回は、ミッドセンチュリースタイルをご紹介しました。いかがでしたか?

 

曲線の美しさや、少し大胆なカラーリング。

どこか懐かしく、それでいて今の暮らしにも自然と溶け込む──それがミッドセンチュリーの魅力です。

名作家具に触れたり、印象的な照明を取り入れたり。

“好き”を少しずつ重ねていくことで、空間はぐっと自分らしく変わっていきます。

 

 

 

次回は、凛とした静けさが心地よい「和モダンスタイル」をご紹介します。

 

木や和紙、石などの自然素材を活かしながら、余白と陰影で魅せる空間づくり。

日本らしい美しさを、今の暮らしに心地よく取り入れるヒントをお届けします。

 

どうぞお楽しみに。

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