ietoki Lifeietoki life(コラム)

暮らしを彩る、インテリアスタイルのはなし   ―vol.2 ホテルライクスタイル

 

ietokiでは、人気のインテリアスタイルを1つずつ深掘りしてお届けしています。

 

第2回は、上質な空気感と、静かなぬくもりを感じる「ホテルライクスタイル」

仕事を終えて帰宅したとき、照明を落としたリビングがふっと迎えてくれる。
やわらかな光に包まれた部屋で一息つくだけで、気持ちまで整う──。

 

そんな“自分をもてなす暮らし”を叶えてくれるのが、いま人気の「ホテルライクスタイル」です。

 

 

 

Ⅰ ホテルライクスタイルとは?

──上質さと心地よさを両立する空間

 

 

ホテルライクスタイルはその名の通り、上質で洗練されたホテルのような空間づくりを取り入れたインテリアスタイル。
落ち着きのある色味、質感の美しい素材、照明の陰影、そして整ったディテール。
それらを組み合わせることで、日常のなかに“非日常のくつろぎ”を生み出します。

 

 

このスタイルは一方向ではなく、雰囲気や素材の組み合わせでいくつかのタイプに分かれます。

 

 

 

① シック&モダン系

 

 

落ち着いたグレー・ブラック・ウォルナットなどのダークトーンを基調に、直線的でミニマルな家具や、金属・ガラス素材を合わせた高級感あるスタイル。
まるで“都会の高層ホテル”のような印象に。

 

 

 

② ナチュラルホテル系

 

 

ベージュ・アイボリー・ライトグレーなどを基調に、木目やファブリック素材を合わせて柔らかく仕上げるスタイル。
清潔感と温もりが共存する、リゾートホテルのような心地よさが魅力です。

 

 

 

③ ラグジュアリーモダン系

 

 

ウォームグレーやトープカラー(黒に近い灰色系)を中心に、石・メタル・レザーなど異素材を組み合わせた上質な印象。
照明やアートでアクセントを加えると、空間に奥行きとドラマが生まれます。

 

 

ホテルライクスタイルは、「日常の延長にある上質さ」を楽しむスタイル。
決して贅沢ではなく、心の余白をつくる“静かな豊かさ”が魅力です。

 

 

 

 

Ⅱ ホテルライクスタイルをつくる 5つの基本要素

──“上質”を日常に溶け込ませるために

 

 

ホテルライクな空間は、一見ラグジュアリーに見えても、実は「色・素材・照明・家具・小物」のバランスが整っているだけ。
ちょっとした工夫で、自宅でもホテルのような落ち着きを演出できます。

 

 

 

① 色(カラー)

ベースは グレー・ベージュ・アイボリー・ホワイト などのニュートラルカラー

アクセントに ブラック・ネイビー・トープ・ゴールド を控えめにプラス

 

壁・床・カーテン・家具の色味を 3色以内で統一 すると、ぐっと洗練された印象に。

「トーンを揃える」ことがホテルライクの第一歩。明暗の差を大きくせず、落ち着きある空間に整えましょう。

 

 

② 素材(マテリアル)

鏡面仕上げ・ガラス・金属 → モダンでクールな印象

木目・ファブリック・レザー → 柔らかく上品な印象

大理石やタイル、石目柄 → 高級感と奥行きをプラス

 

素材は“硬×柔”のバランスが大切。
たとえば「ガラス+ファブリック」や「木×メタル」など、異素材を組み合わせることで立体感が生まれます。

 

 

家具(フォルム)

直線的で低めのデザイン → 空間を広く見せる効果

レザーやファブリックのソファ、ガラス天板のテーブル が定番

収納は見せない設計(扉付きキャビネット・造作収納など)

 

家具の「高さ・奥行き・色味」を揃えると、ホテルのような統一感が生まれます。

 

 

照明(ライティング)

多灯使い(ダウンライト+間接照明+フロアライト) で陰影を演出

電球色〜温白色の色味がホテルのようなぬくもりを生む

ベッドサイドやソファ横にはフロアランプを置いて、リラックスムードを演出

 

照明の“明るさ”よりも“配置”がポイント。
空間に光と影のグラデーションをつくることで、一気にホテルのような雰囲気に。

 

 

⑤ 小物・アート(アクセント)

クッションやラグは単色または控えめな柄で上質に

大きめのミラー・アートフレーム・キャンドルで非日常感をプラス

観葉植物は1〜2点に絞ってバランスよく配置

 

“映える小物をたくさん置く”より、“存在感のある一点を丁寧に選ぶ”ほうが洗練されて見えます。

 

 

 

 

Ⅲ ホテルライクスタイル部屋づくり 実例イメージ

──毎日を“自分をもてなす時間”に変える

 

 

ホテルライクな空間の魅力は、見た目の美しさだけでなく、整った空気感と、過ごす時間の質を高めてくれるところにあります。
ここでは、実際のシーンをイメージしながら、コーディネートのヒントを見ていきましょう。

 

 

① シック&モダン系

 

 

 

カラースキーム

ベースカラー(70%):チャコールグレー、スモーキーグレー

アソートカラー(25%):ウォルナットブラウン

アクセントカラー(5%):ブラック、メタル、ガラス(家具や小物)

 

 

 

アイテム例

■ 内装

  • :ウォルナット系ダークブラウン or グレージュ+黒系巾木
  • :ライトグレー × 一面ダークグレーアクセントクロス
  • 建具:ブラック/ダークブラウンのハイドア
  • 照明:間接照明+ダウンライトを多用(電球色)

 

■ 家具

  • ソファ:グレーorチャコールのファブリック or ブラックレザー
  • テーブル:ガラス天板 × ブラックメタル脚
  • TVボード:ウォルナット × ブラックライン

 

■ 小物・テキスタイル

  • ラグ:グレー単色 or 幾何学柄(毛足短めのものが◎)
  • クッション:ブラック/チャコール/メタル系
  • アート:モノクロフォト/抽象アート
  • 植物:細めのスタンド鉢+細長い葉(オリーブ or アロカシア)

 

 

 

おすすめブランド・ショップ

家具:Time & Style、AREA

照明:YAMAGIWA、FLOS、ルイスポールセン

 

 

  • 直線×硬質素材(メタル・ガラス)でシャープな印象
  • 生活感を排除(リモコンや配線の見せない収納)

都会の高層ホテル”のカッコよさが出ます

 

 

 

②ナチュラルホテル系

 

 

 

カラースキーム

ベースカラー(70%):ホワイト、アイボリー

アソートカラー(25%):サンドベージュ、シャンパンゴールド

アクセントカラー(5%):ウォームグレー

 

 

 

アイテム例

■ 内装

  • :明るいオーク/アッシュ系フローリング
  • :アイボリー+織り物調クロス
  • 建具:ライトウッド or アイボリー扉
  • 照明:温白色照明+布シェード照明

 

■ 家具

  • ソファ:ベージュ/アイボリーのファブリック
  • テーブル:ナチュラル木目+丸みのある形
  • 収納:木目調の隠す収納(扉つきキャビネット)

 

■ 小物・テキスタイル

  • ラグ:アイボリーorベージュ/ふんわり厚み
  • クッション:ベージュ+グレージュ+ホワイト
  • 花器:陶器(マットな質感のもの)
  • グリーン:優しいグリーン(ユーカリ/シマトネリコ)

 

 

 

おすすめブランド・ショップ

家具:KARIMOKU CASE、無印良品

照明:ARTWORKSTUDIO、ルイスポールセン

 

 

  • 素材感(布×木×陶器)で温かみ
  • 余白を大切に、装飾は控えめ

“リゾートホテルの優しい癒し”の空気感に

 

 

 

③ラグジュアリーモダン系

 

 

 

カラースキーム

ベースカラー(70%):ウォームグレー

アソートカラー(25%):トープブラウン

アクセントカラー(5%):ゴールドブロンズ、ディープネイビー

 

 

 

アイテム例

■ 内装

  • :グレージュ木目 or 大理石調フロアタイル
  • :ウォームグレー基調+石目or布調アクセント
  • 建具:グレージュ/トープ+ゴールド金物
  • 照明:間接照明+ガラスor金属照明

 

■ 家具

  • ソファ:トープカラーのファブリックかレザー
  • テーブル:大理石風天板+ゴールド脚
  • チェア:曲線が上品なデザイン(ベロア調も◎)

 

■ 小物・テキスタイル

  • ラグ:グレージュorトープ/毛足長め
  • クッション:ゴールド・ダスティピンク・深緑差し色
  • アート:抽象画 or 立体アート
  • 花器:ガラスor真鍮
  • 香り:ローズウッド/アンバー系ディフューザー

 

 

 

おすすめブランド・ショップ

家具:AREA、Ritzwell、Time & Style

照明:オーデリック、ARTWORKSTUDIO

 

 

 

  • 異素材ミックス(石×金属×ガラス×ファブリック)
  • 明暗差と照明でドラマティックに

“ラグジュアリーホテルのサロン”のような奥行き

 

 

 

 

失敗しないためのコツ

色数は3色+素材感(木・石・金属など)1種まで

素材の“硬×柔”を組み合わせる

照明は「多灯使い」が基本

家具の高さを揃えて空間に落ち着きを

装飾は“少なく・大きく”

 

ホテルライクは「引き算の美学」+「素材選び」で魅せる空間づくりがポイント。
「盛る」よりも、選び抜いたものだけを丁寧に置くことで、毎日がホテルのような心地よさに包まれます。

 

 

 

 

──今回は、ホテルライクスタイルをご紹介しました。いかがでしたか?

毎日を過ごす住まいは、ただの箱ではなく、私たちの心や時間を育む**「暮らしの土台」**です。どんな色に囲まれていたいか、どんな素材が心地いいか──自分たちらしい選択を少しずつ重ねていくことで、家はいつの間にか「好き」が詰まった空間になっていきます。

 

次回は、**自然のやさしさを感じる「ナチュラルスタイル」**をテーマにご紹介します🌿
木の温もりや光の柔らかさを活かした、穏やかな空間づくりのヒントをお届けしますので、ぜひお楽しみに。

記事一覧へもどる