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暮らしを彩る、インテリアスタイルのはなし   ―vol.1 北欧スタイル

毎日を過ごす「住まい」は、わたしたちの心や時間に、大きな影響を与えています。
家に帰った瞬間にほっとできたり、好きな空間に囲まれているだけで前向きになれたり──
そんなふうに、暮らしを少しだけ豊かにしてくれるのが “インテリアスタイル” です。

 

でも一口にインテリアといっても、テイストはさまざま。
ナチュラル、北欧、モダン、ヴィンテージ、和風…それぞれに個性や魅力があり、どんなスタイルが自分に合うのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

そこで、これからietokiでは、人気のインテリアスタイルを1つずつ深掘りしてお届けしていきます。
第1回は、やさしい色合いと、あたたかみのある素材感で人気の「北欧スタイル」
お気に入りのスタイルと出会う、そんなきっかけになれば幸いです。

 

 

Ⅰ 北欧スタイルとは?

──ヒュッゲな時間を育む、やさしい空間

 

 

北欧スタイル(Scandinavian Style)は、スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランドなど、北欧諸国で親しまれてきたインテリアスタイルです。

 

寒さが厳しく、日照時間の短い冬を家の中でいかに心地よく過ごすか──
そんな暮らしの工夫から生まれたため、自然光の取り入れ方や、色彩、木材の使い方に独特の美意識が息づいています。

日本の「和」の暮らしにも通じる、シンプルさと機能美を大切にする思想が根付いており、流行に左右されにくく、長く愛せる普遍性が魅力です。

 

そして北欧デザインの根底には、「ヒュッゲ(Hygge)」という価値観があります。
ヒュッゲとは、家族や友人と過ごすあたたかなひとときや、ひとり静かに、心がほっとゆるむ時間を丁寧に味わうこと。

 

たとえば、キャンドルの明かりのもとで会話を楽しんだり、木のぬくもりに囲まれて読書をしたり──
「幸せは、何気ない日常の中にある」と気づかせてくれる、北欧が大切にしてきた暮らしの美学なのです。

 

「住まい」とは、ただ暮らす場所ではなく、心をあたためる舞台。
ヒュッゲな時間を育む空間こそ、北欧スタイルの本質なのかもしれません。

 

 

Ⅱ 北欧スタイルをつくる 5つの基本要素

──空間に“やさしさ”と“ぬくもり”を

 

 

北欧スタイルの空間づくりでは、自然を身近に感じながら、視覚的にも心地よいバランスを整えることが大切です。
ここでは、空間づくりのベースとなる「5つの要素」をご紹介します。

 

 

① 色(カラー)

  • ベースは ホワイト・グレージュ・ベージュ など、やわらかい明るめトーン
  • 差し色に くすみブルー・マスタード・ダスティピンク などを少量

 

3色以内におさえることで、統一感と抜け感が生まれます。やさしい色合いが、空間に光を取り込み、気持ちまで明るくしてくれます。

 

 

② 素材(マテリアル)

  • オークやパインなどの 明るい木目
  • リネン・ウール・コットン などの自然素材
  • ラタン・陶器・ガラス など異素材を少しずつミックス

 

自然素材ならではの手触りや温もりが、やさしい北欧らしさを演出します。

 

 

③ 家具(フォルム)

  • 直線的で装飾を抑えたシンプルデザイン
  • 脚が細く軽やかな木製家具
  • 低めのソファやテーブル で視線を下げ、空間に抜け感を

 

視線が抜けるので圧迫感がなく、限られたスペースでも広く感じられます。

 

 

④ 照明(ライティング)

  • ペンダントライト・フロアライト・テーブルランプ などを複数配置
  • 間接照明 を活用してやわらかな陰影を演出

 

日照時間が短い北欧では「照明=空間の主役」。やさしい光が、暮らしにあたたかさと安心感をもたらします。

 

 

⑤ ファブリック(布もの)

  • 幾何学模様や植物柄 などの北欧らしい柄を少し取り入れる
  • 無地や淡色のウールラグ・リネンカーテン でやさしくまとめる

 

柔らかな布ものが空間にくつろぎをプラスし、冷たい印象を防いでくれます。

 

 

Ⅲ 北欧スタイル部屋づくり 実例イメージ

──“やさしいミニマル”を住まいに

 

 

カラースキーム(配色)

北欧スタイルは「3色以内+木目」が基本です。

 

  • ベースカラー(70%):ホワイト・ライトグレー・生成り
  • アソートカラー(25%):ナチュラルウッド(床や家具)
  • アクセントカラー(5%):くすみブルー/ダスティピンク/マスタードなど

 

空間に使う色を最初に決めると、家具や小物を選ぶ基準ができてブレにくくなります。

 

 

北欧感を高めるアイテム例

  • ファブリック:幾何学模様や植物モチーフのクッション・ブランケット
  • ラグ:無地や淡色のウールラグ
  • 照明:柔らかい拡散光のフロアライトや、乳白ガラスのペンダントライト
  • 小物:無垢木や陶器の花器・キャンドルスタンド
  • 収納:オープンシェルフを最小限にし、基本は隠す収納

 

 

おすすめブランド、インテリアショップ

  • 家具:IKEA、ACTUS(スウェーデン・デンマークテイスト向け)、カリモク60(和北欧MIX向け)
  • 照明:ルイスポールセン、レ・クリント
  • ファブリック:マリメッコ、KLIPPAN、Lapuan Kankurit

 

 

失敗しないためのコツ

  • 色と素材を増やしすぎない(ベース3色+木目まで)
  • 家具は低め・脚付きで視線を抜けやすくする
  • 窓際はすっきり、光を遮らないレイアウト
  • 家電やコード類は目立たせない配置に

 

北欧スタイルは、余白を活かしながら温かみを感じる空間をつくるのがポイント。色やものをたくさん置くより、「何を置かないか」を意識することで、暮らしにゆとりが生まれます。

 

 

 

──今回は、北欧スタイルをご紹介しました。いかがでしたか?

毎日を過ごす住まいは、ただの箱ではなく、私たちの心や時間を育む**「暮らしの土台」**です。どんな色に囲まれていたいか、どんな素材が心地いいか──自分たちらしい選択を少しずつ重ねていくことで、家はいつの間にか「好き」が詰まった空間になっていきます。

 

次回は、**上質さと心地よさを両立した「ホテルライクスタイル」**をテーマにご紹介します。
洗練された素材や照明計画、統一感のあるカラーコーディネート──

まるでホテルのようにくつろげる、そんな空間づくりのヒントをお届けします。

 

どうぞお楽しみに。

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