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平屋の魅力

近年、幅広い世代で人気の高い「平屋」のおうち!中古でも売却時に高値が付くことも多いです。
全ての空間がワンフロアに収まっており、生活のしやすさから世代を問わず注目度が高まっている平屋ですが、皆さんはそんな平屋の美点弱点をご存知ですか?

 

平屋の美点としては、バリアフリー性や生活動線の良さ、家族どうしが近くに感じられる、構造が安定し耐震性や耐風性が上がる などが挙げられますが、その一方で以下のような弱点も…

 

①庭や駐車場が狭くなりやすい
敷地に十分な広さが無いと、駐車場や庭が狭くなりかえって使い勝手が悪くなっちゃうケースも!?

 

②陽当たりが悪くなりやすい
周辺環境や家の間取りによっては家の中まで日差しが届きにくく、家の中心の空間が暗くなりがちです。

 

③プライバシーが守られにくい
平屋は2階建てのおうちと比べ無駄のない間取りであることが多いため、部屋ごとの距離が近いと家族間でプライバシーの確保が難しい面があります。

 

というようなことが平屋では起こりやすく、弱点ととらえられやすいです。逆に言えばこの3点が抑えられていたら、もうその平屋はパーフェクトな平屋かも⁉

 

ちなみに平屋は間取りの魅力だけでなく、ランニングコストの面でも美点があります。

 

まずは光熱費について。
皆さんは2階建てと比べて平屋の方が冷暖房効率がいいのはご存じですか?例えば、LDKや居室、収納スペースなどの広さが同じ2階建てと平屋を比べた場合、廊下や2階ホール、2階トイレなどがない分建物をコンパクトにできるのも平屋の美点ですが、それ以上に2階があるのとないので冷暖房効率に大きな違いが生まれます。

 

冷たい空気は下に、暖かい空気は上に上がりやすいことはご存じかと思いますが、夏は2階が熱くなりやすく、冬は1階が寒くなりやすいのは正にその現象によるもので一般的なお家の場合、使っていない2階の部屋の冷気が1階に降りてきて暖房効率を下げてしまいます。夏は逆に2階が熱くなりやすく冷房効率が低下します。

 

これら室内の寒暖差が大きくなればなるほど冷暖房効率は低下しますが、平屋の場合ワンフロアですのでそのようなことがおこりません。さらに、Low-E複層ガラス樹脂サッシを採用ていたり断熱等級5以上、一次エネルギー消費等級6以上といったハイスペックな平屋だと冷暖房効率がよく、室内の寒暖差だけでなく室外の寒暖差からも守ってくれます。

 

次にメンテナンス費についてですが、こちらも2階建てと比べて、平屋の方が同じ部屋の広さでも廊下やバルコニーなどがない分建物が小さくなりメンテナンスの範囲も狭くできます。また、2階建ての場合2階部分や屋根のメンテナンスをしようと思うと必ずと言っていいほど足場を組まなければいけませんが、平屋の場合、内容によっては脚立で対応可能なこともあります。自分で掃除やちょっとしたお手入れをしやすいのもいいですね。

 

ただし、施工会社によりますが建築する初期コストは2階建てよりも平屋の方が面積に対する施工単価は高くなることがあります。理由は、仮に30坪の平屋と2階建ての場合、2階建てよりも基礎と屋根、屋根の防水工事の面積が大きくなるからです。ですので、平屋を購入する時のポイントの一つは2階建てと比べてやたら購入費が高くついていないかもチェックすることをおすすめします。

 

住宅は購入する時だけでなく、購入後のランニングコストやメンテナンスコストもかかりますから後から後悔のないよう購入時にランニングコストについても合わせてチェックしたいですね。

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